集中するんだ私

注意散漫なので集中したい

バンコク物語Ⅲ〜1日目〜

 

ドンムアン空港からバンコクに行くために、まずバスに乗らなければならなかった。

空港を出てから両替をした方が安いとあれほど言われていたのに、焦って結局空港内で両替してしまった。

それはさておき、慣れない海外旅行に戸惑っていた私と母は、バスに乗るのも一苦労。

何番から乗るかしっかり調べていたものの番号がわからず、近くにいた人に聞いてみても、「あっち」とそっけなくされ、それでもしっかり見回すと目当てのバス停があってなんとか乗り込んだ。

バスの中にいるのはほとんど観光客で、恐らくこれで間違いはないだろう。

ところでお金はどうやって支払うんだ?と思ったのもつかの間、添乗員の女性が小銭を持って満員の中乗客に一人一人、切符と交換に支払いをさせ始めた。

す、すごい、、。無理がある。

しかし、やはり彼女はプロで、抜け目なく一人一人回った。

 

そして私たちは、電車の駅に近い、モーチットという駅で降りなければならなかった。

やはり正しいところで降りられるか不安だ。

しかしそれは私たちだけではなかった。

恐らくそろそろモーチットという頃、他の人達もざわつき始めた。

中国人もイタリア人も日本人も、みんなでここが多分モーチットだよねと言いながら降りた。

だって、バスは親切に英語で停車駅を表示してくれたりしないから。

 

ところで、バンコクには地下鉄BTSとモノレールMRTがある。地上に電車は走っていない。

 

私たちは、タイ滞在時、BTSしか使わなかったが、このバスを降りた時、間違えてMRTの方に行ってしまった。

地下鉄だからもちろん地下に下るのだが、そのエスカレータが、速い、、!

これじゃお年寄りにはきついよ。

ここでタイの適当さを感じたのだった。

 

そんなこんなでなんとかBTSに乗り、ホテルの最寄駅に向かった。

ここで、母親があることに気づいた。

なんと、泊まるホテルの地図のコピーを忘れたのだった、、!

私たちはwifiを持っていない。

不安に思いながら最寄駅に到着しそうな時、

見えた!

泊まるホテルが、車窓から。

嗚呼、駅近にしておいてよかった。

 

駅を降りると、圧倒された。これが、発展途上国か。これが、異国。これが、アジア。

車とバイクが秩序なく溢れ、屋台があり、とても清潔とはいえない、どこかでみた異国の風景。

建物はどれも汚く、どこからか変な匂いが漂い、廃墟となったビルが大きな存在感を放っている。

噂通り信号は役割を果たしていない。

圧倒されながらホテルを見つけ、扉を開けると、そこは外の通りとは異なり、安心感があり洗練された場所だった。

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よかった。

しかもスタッフはかっこよくて優しい。

口コミがいいところをがんばって選んだだけある。

 

落ち着いたのもつかの間、荷物を置いたら行くところがある。

それは、ニューハーフショー。

タイはニューハーフがさかんで、その中でもカリプソ・キャバレーはレベルも結構高いんだとか。

エンタメ好きの私としては、見ないわけにはいかない。

 

そのカリプソ・キャバレーは、アジアティークという、ショッピングセンターのようなところにある。

そこには船に乗って行かなくてはならない。

ネットで乗り方を調べた上で船乗り場に向かったが、

わからない。

船がたくさんありすぎる。

いったいどれに乗ればいいのか。

どうやら、どうやらそれぞれの船に窓口があるのだな。

人に尋ねて案内され、数パーツ払わされた。

 

無料シャトル船が出てるって聞いたんだけどな。

どうやら有料船も混じってあるようだ。

まあそれは仕方ない。よくわかんないから。

座って待っててと係りの人に言われたが、これどれも同じ船に見えるし、アジアティーク行きの船が分かるのか?!と不安に思ってたら、係りの人がきちんと案内してくれた。

タイの人達、そっけないけど、そこらへん結構優しいのかも。

 

そして船に乗り込む。危ない。乗り場と船がかなり離れてて落ちそう。

でもこんな汚い水の中に、絶対に落ちたくない。

船はかなり荒く、汚い水のしぶきがちょこちょこかかる。

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でもなんか、いいなぁ。こんな大きな川、日本にない。川沿いの建物は、どれも異国情緒溢れている。

顔にかかる風は、生暖かい。

今私、外国にいるんだ。

と感慨にふけりながらアジアティークに到着した。

き、きれい。

日本レベルにきれいなショッピングセンターだ。しかも結構お洒落で趣ある。

お土産屋さんやレストランがたくさんあって、結構充実している。

しかしお土産屋の店員さんは押しが強い。私慣れてないから。

 

シルクのストールを買ったり、きれいめなレストランで料理を食べたりし、とうとうニューハーフショーの時間になった。

 

人が集まっている。案内係の方々もゲイっぽい。

中に入ると、なんとも素敵な空間だった。

高級があり、雰囲気が良い。

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客席にはテーブルがあり、席に着くとドリンクをオーダーする。

客層は、ほとんど観光客といった感じでファミリーも多い。 

 

大音量でショーが始まった。

なるほど。

質が特別高いわけではないが楽しい。

お年を召した方もいるがセンターの人はかなり魅力的。

前方の男性客は集中攻撃を受けるので男性の方はご注意を。

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終焉すると大勢の人に埋もれながら船に乗り込み無事ホテルに到着。

 

時差など関係なくぐっすり眠れた。

ただし自分の中に不安があった。

今日一日楽しかったが、かなり困惑し大変な一日だった。

タイが微笑みの国ということにも疑問を感じていた。

あと二日間楽しめるのだろうか。